学歴不問な資格

日本化粧品検定ってどんな資格?勉強方法や仕事に活かせるかについて解説!

最近はインターネットで様々な情報を見ることができますね。
しかし、情報量が多くてどれが正しいのか、どれが自分に役立つのか判断に困ってしまいます。

・この成分が美容にいい!
・この成分が美白にいい!
・この成分が入っているとお肌によくない!

ある人が勧めていたものを別の人がよくないと言っていたりもして、なにがホントなのかわからなくなってしまいます。

たくさんの情報の中から役立つこと、間違っていないことを選び取るためにも自分自身に基礎的な知識があればいいと思ったことはありませんか?

日本化粧品検定協会の実施する「日本化粧品検定」は化粧品の基礎知識や法律など、様々な分野の専門家に監修されています。
専門的な化粧品や美容の知識を学んで、情報を選び取る能力を身につけることができるのです。

「日本化粧品検定」について

・受験要項
・試験のおおまかな内容
・勉強方法
・どんな人が受けているのか
・仕事に活かせるのか

受験してみようかな、と思っているあなたが気になることをまとめました。

日本化粧品検定 受験要項

日本化粧品検定の基本的な受験要項は以下のとおりです。
1級・2級ともに学歴・年齢不問で誰でも受験することができます。
3級はWEBから無料で受験できるので、力試しに受験してみても良いでしょう。

受験料
1級 12600円(税込)
2級  6480円(税込)
3級 無料

受験資格
特になし 1級も含めて誰でも受験可能

問題方式
1級・2級 マークシート式 60問
3級 Webで4択チェック式 20問

試験時間
1級 60分
2級 50分
3級 20分

合格基準
1級・2級 70%前後 問題の難易度により変動有
3級 80%以上

試験日
5月・11月の第4日曜日

申込期間
5月試験 2月上旬~4月上旬
11月試験 8月上旬~10月上旬

結果発表
受験日の約1ヶ月後に郵送

試験地
札幌・仙台・東京・静岡・名古屋・京都・大阪・福岡 など
(開催回によって多少変化あり)

日本化粧品検定のおおまかな内容

日本化粧品検定はどういった内容の問題が出題されるのでしょうか。

3級は自分の知識を正す

3級で問われるのは化粧品や美容に関する基礎知識です。

・クレンジングの基本
・洗顔の基本
・化粧水の基礎知識
・乳液、クリームの基礎知識
・美容液について知る
・勘違いしがちな肌悩みの対処法
・スペシャルケアに関する素朴な疑問
・お手入れの基本手順を学ぼう
・スキンケアに関する素朴な疑問
・日焼け止めの基本
・メイクアップの基本
・化粧くずれの対処法
・自分に似合う色の見つけ方
・唇の皮向けの対処法
・まつ毛ケアのための基礎知識
・ボディケアに関する素朴な疑問
・ヘアケアの基本
・シャンプーの基礎知識
・手や爪の特徴を学ぼう
・日本と海外の化粧品の中身

以上の20の事柄に対しての理解を問われます。
無料で何度でも受験できるので自分の知識を正したい方にオススメです。

2級は自分がキレイになる

2級で問われるのは、3級の内容に加えて美容皮膚科学・メイクアップ・生活習慣美容に関する知識です。

<美容皮膚科学>
・皮膚の構造
・皮膚のしくみと働き
・表皮のターンオーバー
・皮膚の機能
・肌を劣化させる様々な要因
・紫外線が肌に与える影響
・肌タイプと見分け方
・肌悩みの原因とお手入れ
<メイクアップ>
・メイクアップの基本テクニック
・肌悩みに応じた化粧品の使い方
<生活習慣美容>
・効果的なマッサージの必要性と方法
・美しい肌を作る秘訣 睡眠・食生活・運動・入浴

以上の事柄に対しての理解を問われます。
理解していれば普段の化粧品選びに役立てることが可能です。
様々な情報に惑わされず、自分の中でしっかりとした根拠を持つことができます。
様々な肌の悩みに対する化粧品選びを理解し、自分がキレイになりたい方にオススメです。

1級は化粧品の専門家を目指す

1級で問われるのは、2級の内容に加えて化粧品の歴史・化粧品科学・法律や規則に関する知識です。

<化粧品を知る>
・化粧品の歴史
<化粧品科学>
・化粧品の原料について
・スキンケア化粧品
・男性肌の特徴
・メイクアップ化粧品の基本となる原料
・UVケア化粧品
・ベースメイクアップ化粧品
・ポイントメイクアップ化粧品
・アイメイクアップ化粧品
・ボディ化粧品について
・毛髪と頭皮の構造と機能
・毛髪の変化とトラブル
・ヘアケア化粧品について
・爪の構造と機能
・ネイル化粧品とお手入れ方法
・嗅覚のしくみと香りの種類
・口腔と歯の構造
・サプリメントの基礎知識
<法律や規則>
・化粧品と薬事法 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
・化粧品、薬用化粧品、医薬部外品の効能と効果
・化粧品の広告やPRのための表示ルール
・化粧品の全成分表示
・化粧品の安全性を守るためのルール
・化粧品を安全に保つために
・化粧品と肌トラブル
・化粧品の官能評価
・官能評価の実施例

以上の事柄に対しての理解を問われます。
2級までに比べてぐっと専門的な内容になり、法律についての知識も必要です。
化粧品の成分から理解する専門家を目指す方や、成分から理解して化粧品を選びたい方にオススメです。

日本化粧品検定の勉強方法

日本化粧品検定の受験に向けてどのように勉強したらよいのでしょうか。
勉強方法は大きく分けて2通りになります。
1つは日本化粧品検定公式のテキスト・問題集を購入して独学で学ぶこと。
もう1つは認定スクールで学ぶことです。

日本化粧品検定公式テキスト・問題集を利用して独学で学ぶ

日本化粧品検定には公式テキストと問題集があります。

・日本化粧品検定 1級対策テキスト
・1級対策問題集
・日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト
・2級対策問題集

の4冊です。
日本化粧品検定に対応した書籍なので、スクールに通う時間がないような人でもテキストと問題集を購入して中身を理解すれば試験に合格できるはずです。

日本化粧品検定認定スクールで学ぶ

日本化粧品検定の個人正会員が運営する認定教室と、法人正会員が運営する認定校が全国に35校(2018年4月時点)あります。
・コスメコンシェルジュインストラクター
・日本化粧品検定1級対策コース
・日本化粧品検定2級対策コース
があり、各教室によって開講状況は異なります。

各校のカリキュラムによりますが、原料に直接触れられたり、スクール内で受験ができることは認定スクールならではのメリットです。
また講師からのフォローも受けられるので

・自力での学習に行き詰まってしまった人
・講師から直接学びたい人

などは認定スクールでがオススメです。

日本化粧品検定の受験者は8割が女性 7割が美容業界関係者

日本化粧品検定はどのような人が受験しているのでしょうか。

2013年11月から始まったこの試験は第1回の開催時は493名が受験しました。
2014年には10,455名、2015年には33,878名が受験し、2017年12月までの累計受験者は212,277名と、年々受験者は増加しています。

第1回~第3回の受験者のうち約6割は20~30代の女性で、約7割は化粧品・美容関連業界で働く人でした。
男女比は8割以上が女性ですが、男性の受験者も徐々に増えています。

年々受験者数が増えている資格なので、これから幅広い層が受験していくことになるでしょう。

日本化粧品検定は仕事に活かせるのか

第3回日本化粧品検定の受験者アンケートによると、受験の動機について、約3割の受験者が「現在の仕事に役立つと思ったから」、約2割の受験者が「就職転職に有利になると思ったから」と答えています。

化粧品や美容関係の仕事に就くにあたって、資格があれば自分の知識の証明になります。
社員教育に日本化粧品検定を利用している会社もあり、認知度も年々増している資格です。
受験に際して特に条件もないので、化粧品・美容業界へ就職・転職を考えている人にとっては取得して損はない資格でしょう。

日本化粧品検定についてまとめ

日本化粧品検定について
・受験要項
・試験のおおまかな内容
・独学か認定スクールに通うか
・受験者は20~30代の女性が多い
・美容業界で活かせる資格
という内容をまとめました。

・美容業界で働きたい
・美容業界で働いている
・自分にあった化粧品を選びたい
・情報が多すぎて選べない

という方は受験してみてはいかがでしょうか。

日本化粧品協会公式ページはこちら